ホワイトニングの
種類について

一般的な
ホワイトニングの種類

オフィスブリーチング

歯科医院内で歯科医師が患者に行います。
一般的には25-40%の過酸化水素もしくは過酸化尿素を使用します。
施術中は必ず術者がモニタリングを行い、知覚過敏や歯肉の炎症などの副作用を防ぎます。
一度の施術で効果は得られますが、トップシェード(分類上で一番白い歯の色)に到達するには数回の施術を受ける必要もあります。

私生活によっては色が後戻りするケースもあり、歯科医師によってはテイクホームホワイトニング(患者さんに自宅で行ってもらう)の併用もすすめる場合があります。照射するライトには、LEDライト、プラズマアークランプ、ハロゲンランプなどがあります。
理論上、過酸化水素をこれらのライトで加熱することにより、フリーラジカルの生成が早まり、急速なホワイトニングが可能となります。

利点着色の種類または原因の特定が専門家により行われるため、効率よくホワイトニングが行える。
歯肉の炎症などの副作用が防ぎやすい。
一度で早く白くなりやすい。

欠点市販のホワイトニングよりも高価。
高濃度の薬剤を使用するため、知覚過敏が出やすい場合もある。
一度ではトップシェードに到達しないことがほとんどで、数回の来院と施術、もしくはホームホワイトニング(患者さんに自宅で行ってもらう)の併用も必要となる。 詳しく見る

ホームホワイトニング

歯科医院で個々の患者さんに合うカスタムトレーを作り、自宅で薬剤を使用して行うホワイトニングです。
使用する薬剤は高濃度のもので歯科医院でのみ購入が可能となります。高濃度の薬剤を使用するため、用法・用量に注意が必要となります。
比較的安価でホワイトニングができることと、使用中も歯科医師などの専門家に色や副作用を相談できるため、ホームホワイトニングの人気は増えているようです。
10-30%の過酸化尿素ゲルもしくは14%過酸化水素ゲルが薬剤として使われています。

過酸化水素ゲルは、使用開始から自身に含まれている全ての過酸化水素を30-60分間かけて放出します。
一方、過酸化尿素ゲルは含まれる過酸化水素をゆっくりと放出する性質があり、製品によっては6時間近くかかることもあります。そのため過酸化尿素ゲルを使用する際には、長時間(2-8時間)トレーを装着する必要があり、過酸化水素ゲルは短時間(15-30分)の使用で済みます。

米国ではカスタムトレーのホワイトニングと併用してストリップス(シール状のホワイトニング薬剤)を併用する歯科医院もあります。
クレスト社が先駆けで販売しているもので、ポリエチレンのシートに過酸化水素が含まれています。
2001年に販売したものは、6.5%の過酸化水素を含めたものを歯に30分間貼るものでした。
2004年には14%の過酸化水素まで濃度を高くし、より短時間の適応で歯を白くすることが可能となっています。
現在歯科医院でのみ販売されていますが、一部の地域ではオンラインでの購入が可能となっているようです。
ストリップスの効果や安全性については様々な論文が証明しています。

過酸化水素と過酸化尿素の副作用の違いについてはメタアナリシスを行い、現在双方の知覚過敏の出現率や歯肉の炎症の発症率に差はありません。
両薬剤とも最低2週間の使用が推奨されており、製品によっては6週間使用しないと、一定の効果が得られないことが報告されています。高濃度薬剤は低濃度薬剤と比較すると知覚過敏の出現率は高くなりますが、より早く歯を白くできることも報告されています。

利点ホームホワイトニングに関しての研究論文は多数あり、かなりの安全性が証明されています。
患者さん自身がどこまでホワイトニングを行うかコントロールすることができ、それ故に知覚過敏や歯肉炎症などが起きにくいです。オフィスホワイトニングより安価で行える。

欠点オフィスホワイトニングと比較するとホワイトニングの効果があまり現れない時もあります。患者自身で行うため、トレーを過度に使用したり、逆につけなさ過ぎる時もあります。
過度に使用した場合、エナメル質の白濁化が起こり、歯の艶や輝きを失うこともあります。

市販のホワイトニング剤

市販の低濃度のホワイトニング剤を薬局で購入することができ、人気は高まっています。
トレータイプ、ブラッシングタイプ(歯面に塗るタイプ)、そしてストリップスタイプのものがあります。
商品によって装着する時間は違いますが、約2週間程度の装着で1~2段回のシェード(色の明るさの規格)の変化が起きます。マウスウォッシュ、チューイングガム、そして歯磨剤などの商品もあり、安全性が示されています。

プラセボ(薬効が含まれないただのゲルなど)を用いた比較試験では、市販のホワイトニング剤の効果が実証されています。
コクランレビューを含む71の研究論文でエビデンスの強さは低いものの、プラセボと比較すると歯が白くなることが証明されています。
また、どの商品に優位性があるかを比較ましたが、どの商品にも優位性は見られませんでした。

利点最も安価でホワイトニングを行える。
薬剤の濃度が低いため安全性が高い。

欠点専門家による管理がないため自己の責任により行わなければならない。
トレータイプの機密性は歯科医院で作るものよりかなり低く、装着中に痛みを伴うことがある。
歯並びが悪い場合はあまり効果が得られない場合がある。

薬剤不使用のトランセントホワイトニング
について

トラセントホワイトニング
について

当院で行っているホワイトニングは上記で説明した薬剤は使用しない“薬剤なしのトランセントホワイトニング”です。
“薬剤なしのトランセントホワイトニング”は、国内認証医療機器[CoolBrightエックスリミット](アメリカで長年の研究成果が実証されているホワイトニング機器)を使用した今までにないホワイトニングです。
CoolBrightを使用したトランセントホワイトニングは、日本国内で数台しか導入されておりません。

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